【狙い場・買い場】エイジアは今期2ケタ増益、好利回り、低PER

狙い場・買い場

エイジア<2352>(東マ・売買単位100株)は好業績、高配当利回り、低PERを材料に上放れる可能性が高い。突飛高寸前を狙いたい。

同社は大企業や中小企業など幅広い企業に対して、インターネットを活用した販売促進ソフトウエアとサービスを提供している。中でも、eメールを利用した販売促進ソリューション事業に強みを持つ。自社開発のアプリケーションソフト「WEBCAS(ウェブキャス)」は総合通販会社5社(ニッセン、ジュピターショップチャンネル、千趣会、ディノス・セシール、ベルーナ)中、4社が「WEBCAS」が採用するなど、アサヒビール、ニコン、KDDI、セゾン、資生堂、日本たばこ産業など数多くの大手企業が導入している。

この流れは続いており、大型案件の引き合い、受注が増加中だ。しかも、FUCA(メルマガ企画・製作会社)を2013年10月1日付で子会社化した効果が通期で加わり、2015年3月期は売上高11億8000万円(前期比17.2%増)、営業利益2億8000万円(同15.6%増)、経常利益2億8000万円(同17.2%増)、当期純利益1億6500万円(同26.3%増)となる見込みだ。予想一株当たり利益は85円46銭(前期70円10銭)にアップし配当も年15円(前期14円)にする意向である。

そして、2016年3月期は売上高14億円(今期予想比18.6%増)前後、営業利益3億2000万円(同14.3%増)前後、経常利益3億2000万円(同14.3%増)前後、当期純利益1億8000万円(同9.1%増)前後を確保するという観測が出ている。この時点で予想一株当たり利益は93円前後となり、配当もさらに1円程度の増配もあり得る。これで計算したPERは11倍強と割安で、さらに配当利回りも1.4%前後と魅力的である。

株価は2014年8月880円、10月910円のW底を形成し下値不安が薄らいだことから、11月には1360円と急騰。現在、1000円トビ台でもみ合っている。いずれにしても売り物が峠を越し、小口の買い物で値を上げる環境下になりつつあるようだ。加えて3月に向けて配当取りの動きも台頭しよう。下値リスクは薄く、逆に突飛高の可能性が出てきた。このため、時価近辺は前向きで対処したい。目先の目標は2014年11月の1360円となるが、中期狙いなら同年1月につけた高値1989円となろう。(志木克己)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る