上場2日目のチエルはPER過熱感なく後場ストップ高

株式市場 銘柄

■教育用ソフト開発など行い「初モノ人気」まだ序の口の見方

 教育用ソフト開発などのチエル<3933>(JQS・売買単位100株)は上場2日目の23日になって売買が成立し、9時26分に公開価格810円の2.6倍の2151円で初値を形成。その後一段高となり、14時に本日のストップ高の2651円(公開価格の3.3倍)に達した。

 教育用ソフトウエア、ネットワークおよびシステムの企画・開発および販売や、学校現場のICT活性化マガジン「チエルマガジン」出版、教材の販売などを行い、会社発表の2016年3月期の業績予想(個別)は、売上高が前期比8.6%増の16億9000万円、営業利益は同10.9%増の1億8000万円、純利益は同26.7%増の1億1600万円、1株利益は72円64銭。

 ストップ高でのPERは36倍になり、たとえば学研ホールディングス(9470)のPER20倍前後に比べて割高になったが、IT関連の新規上場銘柄にはPER100倍超になる銘柄もあるため、「初モノ人気」はまだ序の口との見方がある。全体相場がベルギーで発生した連続爆発テロなどにより冴えないこともあり、ニューフェイスに対する注目度は強いようだ。

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