【株式評論家の視点】マルマエは新中期経営計画で営業利益10億円、東証1部上場目指す、ロボットでも注目

株式評論家の視点

 マルマエ<6264>(東マ)は、半導体・FPD・太陽電池製造装置の真空パーツや各種分野の高精度部品を製造している。新中期事業計画「Evolution2018」では、連結売上40億円、営業益10億円数値目標と配当性向35%以上(順次向上)の株主還元、期間中に東証一部への市場変更を目標に掲げている。半導体分野においては、洗浄へ参入狙い、エッチングでは試作強化で拡大を図っている。FPD分野においては、協力企業拡大で需要変動に対応。その他分野においては、自動車やロボットの新分野狙い、生産余力の効率的活用と協力企業の拡大を図っている。

 今2016年8月期第1四半期業績実績は、売上高が6億1900万円(前年同期比61.2%増)、営業利益が1億5500万円(同3.8倍)、経常利益が1億4800万円(同3.5倍)、純利益が1億円(同2.4倍)に着地。

 通期業績予想は、売上高が21億3000万円(前期比0.3%増)、営業利益が3億8000万円(同15.6%減)、経常利益が3億5000万円(同19.5%減)、純利益が3億0500万円(同45.4%減)を見込んでいる。配当は14円(第2四半期末7円、期末7円)を予定している。

 第1四半期営業利益は昨年12月25日に上方修正した第2四半期計画に対する進捗率は70.4%と順調に推移。半導体分野では、エンドユーザーの微細化投資に伴って拡大傾向が強まる見通しのほか、FPD分野では、携帯端末向けの設備投資は本年半ばには一旦減少しながらも年末にかけ国内外で有機EL向けの受注が拡大し始める見通し。テレビ向けに第10世代の大型パネル製造装置が具体化しており、同社では受注品種拡大に向けた取り組みを行っている。全般的には、概ね好調な受注状況が続いている。今後は、大型真空パーツにおいては協力企業選定を進めることで生産性を改善し、半導体分野などの小型真空パーツでは試作受注を増やすことで今後の受注拡大を図ることから、通期業績予想は達成できる見通し。

 株価は、昨年12月9日に鹿児島大学大学院理工学研究科とロボット分野などで共同研究契約を締結との発表と11月度の月次受注残高が好調だったことを手掛かりに、昨年12月14日に分割後の高値764円と買い進まれた後、1月20日安値429円と調整。2月12日安値429円と売り直されて下値を確認し、上昇している。新中期事業計画の初年度である今期業績は当初計画を上回り順調に推移。ロボット関連などテーマに乗り、今期予想PER10倍台と割安感があり見直し余地は拡がる。水準訂正が続くと予想されることから押し目は注目されそうだ。(株式評論家/アナリスト信濃川)

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