パイプドビッツは住信SBIネット銀行の顧客向けターゲッティング配信をスパイラル(R)で効率化
- 2016/3/28 08:53
- IR企業情報
■マーケティング・オートメーション化することで、大幅な業務の効率化を実現
パイプドHD<3919>(東1)の子会社、パイプドビッツは、住信SBIネット銀行が、メールマーケティングの効率化のために「スパイラル(R)」とEBMシステムを専用APIで連携したことで、業務の効率化を実現したことを発表した。
EBMとは、マーケティングのプロセスにおいてWebやメール、SNS等を活用したアクションを自動化する「マーケティング・オートメーション(MA)の一種で、顧客の行動を分析することで、顧客に起きる需要イベントを予想し、適切な商品や情報、サービスを提供して収益化するマーケティング。
住信SBIネット銀行は、250万を超える口座数があり、保有する膨大な情報資産である顧客データを活用し、顧客が望む情報をタイムリーに提供するために、EBMシステムを導入した。今回、EBMと「スパイラル(R)」を専用開発したAPIでシステム連携しマーケティング・オートメーション化することで、大幅な業務の効率化を実現した。
開発した決め手は、月間80通から100通にものぼるメールを毎日セグメントして配信するにあたり、膨大な時間と手間が生じていたことであった。従来は基幹システムの顧客データを手作業でデータベースから抽出し、表計算ソフト等でリスト化するまで半日を要する場合があるなど、多岐に渡る顧客関連データベースの対象顧客が数百万件に達すると、基幹システムからのダウンロードに数十分、書き出しに1時間超かかることもあり、さらには、複雑な抽出条件のリスト作成には経験とスキルが求められ、比較的属人的な作業になってしまっていることも課題であった。
「スパイラル(R)」で、住信SBIネット銀行のセキュリティポリシーに則り、このリスト作成業務を自動化できたことをはじめ、パイプドビッツの開発力や技術力、サポートが評価された。「スパイラル(R)」のPaaSならではのカスタマイズ性については、「カスタマイズさえすれば、できないことはないのではないかと思えるほど」と評された。
導入効果は、業務を大幅に省力化できたことを挙げ、システム連携を手動で対応した場合、月間108時間かかる試算だったことを明かし、システム連携により、リスト作成時間分がまるまる削減でき、かなりの工数削減の実感を得ている。
併せて、配信先抽出作業に時間がかかりタイミングを逃すことがなくなり、きめ細やかなセグメント及びタイミングでの配信を実現したことや、最適化された内容を送るため顧客満足度を維持し、オプトアウト防止が期待できること、さらには、システム自動化することでヒューマンエラーを最小化し、専門知識がなくとも対応できる環境を整備できた。