【株式市場】消費増税の延期説が出て受け止め方分かれるが日経平均は持ち直し2日続伸

株式

◆日経平均の終値は1万7134円37銭(131円62銭高)、TOPIXは1381.85ポイント(15.80ポイント高)、出来高概算(東証1部)は18億4515万株

チャート15 28日後場の東京株式市場は、消費税の10%への増税について再延期の観測が出たようで、長期金利の上昇が伝えられ、日経平均は前引けの131円高から14時前に一時41円34銭安(1万6961円41銭)まで値を消す場面があった。しかし、ひと頃までとは異なり、消費増税の延期を財政状況の悪化懸念に直結させて弱気になる動きは多くないようで、配当狙いの買いもすくなくない様子。日経平均は大引けにかけて130円高まで回復し、2日続伸となった。主な株価指数はすべて高い。

 材料株物色も活発で、ノーリツ鋼機<7744>(東1)は母体血による胎児遺伝子検査技術の企業の株式取得などが好感されてストップ高。ペプチドリーム<4587>(東1)は旭化成ファーマとの提携などが好感されて急伸。パイプドホールディングス<3919>(東1)はグループ会社がジェイアール東日本企画(東京渋谷区)などと共同で新会社を設立することなどが好感されて出直りを強め、フジタコーポレーション<3370>(JQS)は提携や北海道新幹線の開業効果などでストップ高。インフォテリア<3853>(東マ)は米ソフト企業との提携などが好感されて急伸。

 東証1部の出来高概算は18億4515万株(前引けは8億3660万株)、売買代金は1兆9283億円(同8262億円)。1部上場1948銘柄のうち、値上がり銘柄数は1562(同1303)銘柄、値下がり銘柄数は301(同486)銘柄。

 また、東証33業種別指数は鉱業を除く32業種(前引けは28業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、倉庫・運輸、鉄鋼、医薬品、陸運、電力・ガス、小売り、食料品、情報・通信、水産・農林、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る