【株式市場】円高基調が重荷で日経平均は2日続落だが材料株など強い

株式市場

◆日経平均の終値は1万6878円96銭(224円57銭安)、TOPIXは1356.29ポイント(21.31ポイント安)、出来高概算(東証1部)は19億1183万株

チャート14 30日後場の東京株式市場は、米国の利上げ観測の後退がドル売りを招き、裏返し的に円高が再燃したとの見方が言われて日産自動車<7201>(東1)が一段とジリ安基調になるなど、輸出関連株の重さが目立った。また、大手銀行株には業績低迷観測が出たようで、日経平均は大引け間際に227円62銭安(1万6875円91銭)まで下押して2日続落となった。主な株価指数では東証マザーズ指数が前引けに続いて堅調で3日続伸となった。

 後場は、ペプチドリーム<4587>(東1)旭化成<3407>(東1)グループの旭化成ファーマとの共同研究開発などを材料に売買代金上位の活況高となり、富士急行<9010>(東1)は山中湖の水陸両用バス内のガイド多言語化などの取り組みが言われて約1週間ぶりに高値を更新し、星光PMC<4963>(東1)は「セルロースナノファイバー」への期待再燃とされて一段高。はてな<3930>(東マ)は正午前にソニー<6758>(東1)との提携を発表し後場ストップ高。フジタコーポレーション<3370>(JQS)は引き続き北海道新幹線の開業効果や提携などが材料視されて4日連続ストップ高。

 東証1部の出来高概算は19億1183万株(前引けは8億5771万株)、売買代金は2兆5億円(同8787億円)。1部上場1944銘柄のうち、値上がり銘柄数は466(同759)銘柄、値下がり銘柄数は1419(同1055)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種が値下がり(前引けは10業種が値上がり)し、値下がり率の小さい業種は、繊維製品、小売り、サービス、食料品、精密機器、空運、などとなった。

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