【狙い場・買い場】バイテックホールディングスは下げ過ぎリバウンド狙いのタイミング、業績下方修正ほぼ織り込む

狙い場・買い場

 バイテックホールディングス<9957>(東1)は、25日線移動平均線がマイナスかい離(-10%)の下げ過ぎた銘柄として注目したい。同社は、Value Integrated Technologyという社名の由来の通り、従来型のエレクトロニクス商社から、商材・技術・情報を活用しビジネスをコーディネートする新たな機能を備えた「価値創造商社」の実現により、社会の発展に貢献し、グループ総合力を発揮し、半導体および電子部品等の販売、環境・エネルギー分野のコンサルティング、関連商品の販売を行っている。
 2016年3月期第3四半期実績は、売上高が1102億0500万円(前年期比30.8%増)、営業利益が18億3800万円(同11.5%増)、経常利益が14億2100万円(同1.6%増)、純利益が8億6000万円(同18.4%減)に着地。

 3月28日に通期業績予想の修正を発表。売上高が従来予想の1450億円(前の期比22.2%増)を据え置いたが、営業利益が同30億円から24億円(同1.4%減)、経常利益が同25億円から17億5000万円(同12.8%減)、純利益が同17億円から12億円(同15.8%減)に減額。年間配当予想は50円(同15円増)の増配予定は変わらない。

 新規ビジネス獲得により、売上高は業績予想を達成する予定だが、デバイス事業において急激な円高の影響や中国国内向け車載用部品、スマートフォンの減産、新電力事業においても電力事業の価格低迷により従来予想を下回る見通し。

 株価は、1月4日の年初来高値1262円から2月12日の年初来安値861円まで調整を挟んで3月28日高値1108円と上昇。配当権利落ち、利益減額を嫌気し、処分売りに押されているが、25日線移動平均線がマイナスかい離(-10%以上)で下げ過ぎとの感がある。「i-dio」およびアマネク社が提供する「Amanekチャンネル」のプラットフォームを活用し、ドローンや車載用コミュニケーションロボットの開発・販売にも取り組む方針のほか、石川県七尾市での植物工場事業への参入、韓国現地法人設立など期待材料を内包。17年3月期増収増益、配当50円継続と観測されている。年初来安値に接近し、配当利回り5.6%と利回り妙味がソコソコあり、値ごろ感はある。ここから下押す場面は中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(N)

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