【チャート診断】東洋紡は昨年6月高値から3段下げで大底確認、本格的な戻り相場入り

チャート診断

 東洋紡<3101>(東1・1000株)は、5日、11円高の178円と全般相場が下げる中で年初来高値に進んだ。アベノミクス相場でつけた昨年6月の高値216円に対し8.2合目水準まで登ってきた。

 週足チャートは15年6月高値からきれいな3段下げの形で去る2月の140円で大底を打ったとみていい。包装用フィルムのコンビニ向け弁当用好調、中東民族衣装向け生地の好調、液晶偏光保護幕フィルム好調、エアバック用布好調、医薬品製造受託も伸長など手掛かり材料の多いことが背景となっているようだ。

 16年3月期の営業利益は11.8%の2ケタ増益見通し。配当年3.5円、EPS12.9円。共に物足りない水準だが今後、今よりは増加の期待は持てそうだ。

 週足チャートでは、5日の高値更新で2段上げに入ったとみることがでいる。とくに、山と山を結んだ上値抵抗線を抜いてきたことで今後は下値切り上げ型相場に転換、26週線も上抜いてきた。チャートはそろった好転だ。

 今の業績内容では昨年6月高値216月を抜くことは難しそうだが、高値近辺まで上値を伸ばす可能性はありそうだ。170円前後を目安に押し目買いで注目できるだろう。

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