【どう見るこの相場】日経平均の行方

日経平均の行方

■2月安値に対し、「ダブル底」を形成できるかが最大のポイント、形成ならNYダウ型の急伸

<Q>日経平均が大きく下げているが、これからの見所は何か。

<A>一番の注目点は日経平均が去る2月12日の1万4865円(場中値)に対し、「ダブル底」となるかどうかだ。ダブル底をつけることができればNYダウが1月の1万5450ドルに対し2月の1万5503ドルでダブル底をつけたあと1万7811ドル(4月1日)まで急伸したのと同じように日経平均も先高感が強まることになる。

<Q>その可能性と条件は。

<A>8割の可能性でダブル底になると思われる。底打ちの条件は、1にも2にも、「円高」が止まって円安に振れるかどうかにかかっている。そのためには、アメリカの利上げがどうなるかがポイントだろう。4月利上げの可能性が薄らいだことで足元ではドル安・円高が進んでいるが、次のFOMCの6月がポイント。今のところ6月利上げが確実視され、そのときには1ドル・120円へドル高・円安観測もある。そうなれば、1カ月前の5月あたりがドル安・円高の山になる可能性はあるだろう。逆に、もしも今の1ドル・110円を切って、次のゾーンである100~105円水準へ円高が進むようだと日経平均のダブル底は難しいだろう。

<Q>日銀の追加の量的緩和は。

<A>日本の景気の厳しいこと、選挙や消費税を控えていることなどを考えれば量的緩和で景気対策が必要なことには変わりはない。ただ、アメリカの利上げとの兼ね合いを見極めようとしているのではないかと思われる。もちろん、緩和策が出れば、日経平均のダブル底はより確実なものとなって一気に急反撥に転じるものと思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る