【チャート診断】小野薬品は14年起点の上昇相場不変、利益進捗率高く16年3月期の5月11日発表が注目、一段高か
- 2016/4/11 09:43
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小野薬品工業<4528>(東1・100株)は前週末(8日)、174円高の5066円と大台に乗せ、去る、3月29日の4990円を抜いて年初来高値を更新した。アベノミクス相場における最高値である。
週足チャートは14年6月の1542円からほぼ一貫した右肩上がりの展開だ。途中、これまでに14年8月、14年10月、15年5月、15年10月、そして16年2月と計5度にわたり26週線を割りかけたが、いずれも下回ることなく上昇相場をキープしている。ただ、26週線に対し上方乖離が30%近くに達したときは調整という値動きだ。
円高から輸出関連銘柄が手掛け難い地合いでマザーズ銘柄なども含めこのところバイオ、医薬品関連銘柄が強い展開となっている。同社株もこの流れにマッチしている。ガン免疫薬が肺ガン効能追加で成長に期待が高まっている。16年3月期は営業利益が前期比62.2%増益見通しだが、第3四半期での進捗率が93.0%に達していることから予想は上回る可能性が大きい。5月11日予定の決算発表では16年3月期と共に17年3月期に期待できる。
足元では26週線乖離が30%に接近していることで短期的調整が予想されそうだが、本格的な調整にはならないだろう。むしろ、決算発表を控え5000円前後を固めることが望ましいといえる。5000円割れがあれば積極的に注目したい。