【株式評論家の視点】MRTは医療人材紹介で高成長、今期の営業利益3倍

株式評論家の視点

<銘柄の見所>

MRT<6034>(東1)は、昨年12月26日に東証マザーズに上場。経営理念「医療を想い、社会に貢献する」の下、ITを活用した医療人材(医師/コメディカル)紹介を行っている。サービスの内容は、外勤紹介サービス(非常勤医師紹介)、転職紹介サービス(常勤医師紹介)、医局サービス(医局の管理業務を支援するグループウェアを提供)。医療ニーズの増加(75歳以上人口の割合増加)に医師の供給不足、医師の地域偏在(地域格差2倍)、医師の流動化を背景とした医師需要が高まるなか、同社は継続して医師及び医療機関等をつなぐ医療現場にかかすことのできないネットワークの拡充を図っている。

2015年3月期において、同社は、更なる成長のため、医師及び医療機関への広告活動を実施することにより、新規の医師会員及び登録医療機関の増加を予定している。また、同社は提供するサービスの安全性をより高めるため、個人情報を含む情報管理体制の見直し、整備に関連する費用の発生を見込んでいることから、2015年3月期業績予想は、売上高8億3000万円(前期比14.0%増)、営業利益1億6600万円(同3.0倍)、経常利益1億5000万円(同2.2倍)、純利益9500万円(前年は600万円)を計画している。

株価は、上場2日目の昨年12月29日に公開価格の800円の約4.1倍の3175円で初値をつけた。1月7日高値4685円と上昇。その後、利益確定売りに押されているが、ほぼ目先の売り一巡感が出ている。「医師ネットワーク」という強みを活かして、全国展開および医局向けサービスによる事業規模の拡大と競争力強化を図っているほか、コンシューマー向けサービスなどの新規市場開拓に取り組んでおり、成長が続くと予想される。ディフェンシブ性もあることから、押し目は注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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