【チャート診断】リンテックは月足・週足・日足とも底値水準示唆、指標も割安、5月の決算発表で反発も

チャート診断

 リンテック<7966>(東1・100株)のチャートは底値が近いとみることができそうだ。月足チャートでは前月まで5本連続の陰線、週足チャートでは15年4月の高値3090円から1段下げで約680円、2段下げの現在が約560円下げで14年5月の水準(1813円)に接近している。日足チャートでは去る6日に1850円と新安値のあとは全般相場が下げるなかで1900円台に強含んでいる。

 16年3月期を中国経済減速の影響で売上を100億円、営業利益を15億円、それぞれ下方修正したことで株価下げにつながったが、ほぼ織込んだとみられる。16年3月期のEPS145.5円でPER13.0倍、年54円配当(15年3月期年48円)で利回り2.8%と指標的にみても割安水準といえる。

 業績悪化の原因ともなった米国・マディコ社、及び、リンテック・インドネシアなど海外2社の不振がひびいたが、今期は立て直しの効果が見込めそうで今期利益は回復が予想される。5月10日の決算発表が注目される。

 チャートでも指標的にも下値水準到達とみられることから中期で注目できるだろう。17年3月期の利益見通し好調なら上値のフシである2400~2500円水準への反発は見込めそうである。

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