【話題株】ロゼッタなど伊勢志摩サミット関連株の動意が活発、ITセキュリティ銘柄も動意

 首都圏を走る鉄道や地下鉄の駅では、前週後半あたりから警備員の姿が増えたり、構内にあったゴミ箱が撤去されたりダンボールやガムテープで使用禁止になっている光景が目立つようになってきた。5月下旬に日本で開催される「伊勢志摩サミット」(主要国首脳会議)に向けた警戒が本格化してきたようで、不肖、当コーナー担当者は心なしか緊張しながらの通勤になった。

 こうした光景を見て連想を働かせると、ALSOK(綜合警備保障)<2331>(東1)セコム<9735>(東1)CSP(セントラル警備保障)<9740>(東1)などが思い浮かべられるが、週明け11日の株式市場で派手に上げたのはむしろ翻訳関連株で、ロゼッタ<6182>(東マ)が後場一段上値を追って500円ストップ高の18%高。翻訳センター<2483>(JQS)は3%高だが前後場ともジリ高を続けて高値引けとなった。

 「伊勢志摩サミット」関連株としては、テロ対策の中でもサイバーテロ防止の観点からITセキュリティ銘柄も動意を活発化させ、FFRI<3692>(東マ)はストップ高の16%高、アークン<3927>(東マ)もストップ高の22%高。

 全体的には東証マザーズ・JQSDAQの銘柄の値動きが強く、全体相場が円高への懸念などで下げ基調のためか、小型株で値幅を狙う意欲が強いといえる。これらの銘柄は5月下旬にかけて波状的に買い人気が再燃する可能性があり、しばらくは要注目ということになりそうだ。11日はカヤの外だったが、警備保障の中堅として東洋テック<9686>(東2)トスネット<4754>(東2)などにも目配りしておく価値はありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る