【狙い場・買い場】グリムスは環境・エネルギー関連で好業績、チャート好転

狙い場・買い場

 グリムス<3150>(JQ・100株)は、ミニゴールデンクロスを示現。割安感のある銘柄として注目したい。同社は、「環境・省エネ」「創エネ・蓄エネ」を事業領域として成長を続け、スマートハウスプロジェクト事業、エネルギーコストソリューション事業、インキュベーション事業など、さまざまな事業を行っている。

 スマートハウスプロジェクト事業において、住宅用太陽光発電システムや蓄電池等のエネルギー関連商品の販売、メガソーラーの取得と稼働開始、エネルギーコストソリューション 事業において、電力基本料金削減コンサルティング、LED照明の販売、電子ブレーカー既存顧客のリースアップに伴うリプレイス販売、及び電力料金の削減を目的とした電力の調達改善を行う代理購入サービスの新規開拓推進など、創エネルギー・省エネルギー・蓄エネルギーといったエネルギーに関連する様々な商品・サービスを提供し、電力自由化を見据えて積極的な事業展開を行っている。インキュベーション事業につきましては順調に販売を伸ばしており、着実に収益性を高めている。

 前2016年3月期第3四半期業績実績は、売上高が46億6900万円(前年同期比11.1%増)、営業利益が4億2300万円(同2.9倍)、経常利益が4億4700万円(同3.0倍)、純利益が3億1300万円(同5.6倍)に着地。

 前16年3期業績予想は、売上高が67億1000万円(前の期比8.7%増)、営業利益が5億5500万円(同56.0%増)、経常利益が5億8500万円(同58.8%増)、純利益が3億7500万円(同93.7%増)を見込んでいる。年間配当予想は期末一括15円継続を予定している。

 株価は、1月5日の年初来高値1280円から2月15日に年初来の安値780円まで調整を挟んで4月4日高値1065円と上昇。もみ合っていたが、ミニゴールデンクロスを示現し、騰勢を強めつつある。4月1日に電力自由化に伴う市場の変化に向けてのエネルギーコストソリューション事業改編を発表。連結子会社のGRコンサルティングは、高圧電力需要家に向けた電力料金の削減を目的とした電力取次の新規開拓を行ってきたが、4月から電気の小売が全面自由化されることにより電力市場が拡大することに対応するため、その対象を高圧電力需要家から低圧電力契約(電圧200V)と電灯契約(電圧100V)を含む低圧電力需要家まで拡大する。また、今後全ての電力需要家に対する電力の小売・取次については、事業の機動性を高めるため、GRコンサルティングから分離し、グリムスパワーが行うとしており、収益力が高まると期待される。17年3月期連続最高益更新が観測され、前期予想PER9倍台と割安感があり、ここから一段高へ向かうか注目されそうだ。(N)

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