日経平均は1万7000円突破期待だが、大型連休控えから徐々に上値重い展開か=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛

 来週(18日~22日)は、為替相場を睨みながら日経平均は1万7000円のフシ突破に挑戦とみられる。NYダウもフシ目の1万8000ドル突破に挑戦の展開が予想されそうだ。

 ただ、NYダウ、日経平均とも今年2月のボトムから日柄で2カ月上昇、上げ幅でもNYダウで約2460ドル、日経平均も約2400円上昇(日経平均は3月が高値)となっており、両指数とも「日柄」、「値幅」から上値に対する警戒感が芽生え始めていることはある。このため、両指数ともフシは抜いたとしてもさらに大きく上値を伸ばすことは難しいように思える。

 NYダウは、18日に米GDP(1~3月)の発表に続いて26日にFOMCを控え、利上げ問題が気になるところである。日本では、次週(25日~28日)後半から大型連休入りを控え、手仕舞い売りが出やすい地合いが予想される。24日には、安倍政権の人気を占うとされる北海道での選挙がある。好悪入り交じっている3月期決算の発表も本格化する。

 こうした材料を吹き飛ばして日経平均が上伸するには、やはり、「円安」が進むかどうかだろう。しかし、G20終了で再び通貨安が台頭する可能性もあり先行きは見極め難い。結局、日経平均は1万7000円に乗せたとしても伸び切れず1万7000円を挟んだモミ合いとなる可能性がありそうだ。熊本の大地震発生で建設関連、バイオ装薬関連などの内需関連が注目される展開のように思われる。

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