【株式評論家の視点】鴻池運輸は環境、医療、低温分野に強さ、前3月期2ケタ増益へ、利回り、PERなど指標に割安感

株式評論家の視点

 鴻池運輸<9025>(東1)は、2013年3月15日、東証一部に上場。製造から物流に至るまで、全ての工程にわたって安全性と高い品質、高度なテクノロジーとナレッジによるサービスを提供することで、幅広い業種の数多くの顧客と取引をしている。環境、医療、定温など、同社が強みとする10の分野のサービスを単体としてだけではなく、様々な形態での組み合わせにより、複合的なソリューションを提供し、顧客の成長戦略における新しい価値創造をサポートしている。また、海外展開のサポートのためのサービスの充実も図っている。中国、インド、バングラデシュに加え、メコン・ベンガル地域(ベトナム、タイ、ミャンマー、カンボジア)での拠点整備を進めている。

 前2016年3月期第3四半期業績実績は、売上高が1907億8400万円(前年同期比3.5%増)、営業利益が84億8100万円(同8.7%増)、経常利益が86億5800万円(同9.0%増)、純利益が58億1400万円(同26.2%増)に着地。

 前16年3月期業績予想は、売上高が2530億円(前期比3.3%増)、営業利益が105億円(同12.2%増)、経常利益が104億円(同8.4%増)、純利益が63億円(同15.8%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は33円(昨年3月31日現在の株主を対象に1対2の株式分割を実施済み)と実質増配が続く予定。

 同社は、岡山県岡山市に大型配送センターを新設し国内営業基盤を強化するとともに、インバウンド旅行客増加にともなう関西国際空港等での国際線増便に対応すべく、空港関連業務拡充に取り組んでいるが、食品関連分野や生活関連分野の新規拠点における取扱量増 や、空港関連分野のグランドハンドリング業務が好調に推移しており、通期業績予想は達成できる見通し。

 株価は、昨年8月高値1628円、12月30日高値1624円と買い直された後、4月8日に年初来安値1180円まで調整を挟んで4月14日高値1295円と上昇している。昨年4月に2016年3月期~18年3月期までを対象とした新中期経営計画がスタート。最終年度の18年3月期売上高3000億円、営業利益150億円、ROE8.7%を目指しているが、初年度の16年3月期は目標を達成できる見通し。17年3月期は新中期計画に沿った予想が明らかになる予定で増配含みと観測されており、5月10日に予定される3月期本決算の発表に期待は持てる。前期予想PER11倍台、PBR0.83倍と割安感がある。同配当利回り2.6%と利回り妙味もソコソコある。目先1250円割れを下値として確認した感があり、ここから下押す場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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