【業績でみる株価】ベステラは株価抜群の強さ、プラント解体主力で老朽化工事続き業績絶好調、上場来高値更新へ

業績でみる株価

 ベステラ<1433>(東マ・100株)は2015年9月に上場、初値1562.5円でこれを安値に15年10月に5950円まで3.8倍に急騰。その後は当然の調整だが、今年2月に2177円まで下げたものの上場後安値を下回ることなく3600円前後に切り返し強い展開だ。

 業績はすこぶる好調。2016年1月期は25.7%増収、営業利益16.2%増益と2ケタの増収増益。データの取れる2年前(14年1月期)に比べて売上で84%増、営業利益で2.5倍という成績。

 注目点は事業環境の好いことだ。過去の高度経済成長期に建造された設備が老朽化を向かえていることからプラント解体工事を主力とする同社には超繁忙といえる状況。しかも、産業競争力強化、エネルギー構造高度化等の政府の方針もあり、製油所再編等に伴う解体も予想される。企業の再編、海外移転等に伴う設備見直しも加速している。

 17年1月期も売上22.2%増の47億円、営業利益8.4%増の4億8500万円、EPS114.6円、配当年40円(中間10円、期末30円)の見通し。

 上場時直後に5950円の高値がついたことが示す通り、プラントの老朽化、さらに、企業競争力アップに伴う設備見直しから今後も高成長が期待されることを評価したものといえる。PERは31倍台とやや高いがそれだけ期待の大きいことを反映したものであり、値動きの良さも加わって高値更新から6500~7000円へ上値を伸ばすことが予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る