【銘柄フラッシュ】システムソフトなど急伸し日銀への期待で銀行株が軒並み高

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 22日は、日銀がマイナス金利の適用範囲を現在の当座預金の一部に加えて金融機関に対する貸出しにも拡大する可能性がブルームバーグ通信の報道として後場の中盤に伝わり、銀行にとっては金利を受け取りながら資金が借りられるためいい話だとされ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)が6.6%高となるなど、銀行株が軒並み急伸。つれて住友不動産<8830>(東1)が4.6%高と年初来の高値を更新するなど、不動産株も軒並み上げた。株式市場への資金流入期待から野村ホールディングス<8604>(東1)も4.0%高となった。

 テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>(東1)はホテル事業に参入との報道などが好感されて東証1部の値上がり率1位の15.2%高。一方、燃費データ偽装問題の三菱自動車<7211>(東1)は大引けで13.6%安となり東証1部の値下がり率1位。3日連続のストップ安は回避した。

 ふくおかフィナンシャルグループ<8354>(東1)は持株傘下に熊本銀行、福岡銀行などがあり、このたびの地震によって融資需要は旺盛との見方から、金融機関に対する貸出しにもマイナス金利が拡大の場合は有利とされて後場急伸し6.4%高。建設仮設材のSRGタカミヤ<4331>(東1)も需要増加への期待などで10.1%高。

 Webマーケティング支援などのシステムソフト<7527>(東2)は引き続きさくらインターネット<3778>(東1)との提携などに期待が衰えず一時3日連続ストップ高となり、大引けも33.8%高。DNAチップ研究所<2397>(東2)は今期の黒字化見通しなどが好感されて11時過ぎからストップ高が続き17.2%高。

 アクセルマーク<3624>(東マ)は新作ゲームのダウンロード数が15日の配信開始から毎日10万ダウンロードづづ増加したことなどが言われて大幅続伸し21.4%高。グランディーズ<3261>(東マ)は大分県が地盤とあって復興需要への期待が強いようで18日に続いてストップ高となり16.7%高。スペースシャワーネットワーク<4838>(JQS)は3月決算の見通し増額などが好感されて20.3%高と急伸。チエル<3933>(JQS)は小中学校の教科書デジタル化などに期待再燃とされてストップ高の23.7%高となった。

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