【高配当銘柄】イワキの株価は出来高を伴い急騰

配当特集

■5月は中間配当狙いに加え、第1四半期の好業績、自社株買いを評価

 医薬品・医薬品原料のイワキ<8095>(東1)の株価は、出来高を伴い急騰している。その背景には、5月の中間配当狙い、第1四半期は医薬・FC事業の好調で計画超の大幅営業増益、自己株式取得が挙げられる。

 当社は、医薬品・医薬品原料・表面処理薬品などを主力とする専門商社である。16年11月期後発医薬品(ジェネリック)の数量ベース普及率を80%以上に引き上げる政府方針が追い風であり、有機EL関連としても注目される。2.67%の予想配当利回りや0.45倍近辺の低PBRと指標面の割安感も強い。

 今期(16年11月期)通期の連結業績予想は前回予想(1月14日公表)を据え置いて、売上高が前期(15年11月期)比1.0%増の560億円、営業利益が同51.9%増の8億50百万円、経常利益が同29.6%増の9億円、純利益が4億50百万円(前期は1億43百万円の赤字)としている。配当予想は前期と同額の年間6円(第2四半期末3円、期末3円)で予想配当性向は45.0%となる。

 4月12日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限50万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合1.48%)で、取得価額総額の上限は1億05百万円、取得期間は16年4月13日~16年7月4日としている。なお配当総額に自己株式取得価額総額を加えた総還元性向は69%となる。

 5月は、中間配当3円もあり、配当狙いの買いに加え、第1四半期が好業績であり、通期業績予想の利益面での大幅増益の期待は高まっている。

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