科研製薬は熱傷焼痂除去剤「NexoBrid」の独占的ライセンス実施許諾契約を締結
- 2016/4/26 21:44
- IR企業情報
■健常な組織に障害を与えることなく壊死組織を簡便かつ速やかに除去
科研製薬<4521>(東1)とMediWound Ltd.(イスラエル、以下「メディウンド社」)は、メディウンド社が欧州およびイスラエルで販売している熱傷焼痂除去剤「NexoBrid」の独占的ライセンス実施許諾契約について、26日付で締結したことを発表した。
発表によると、同契約締結により、科研製薬は日本での独占的な開発と販売の権利を取得したとし、今後、両社は協力して熱傷焼痂除去剤「NexoBrid」の製造販売承認取得に向けた開発を進めていくとしている。
熱傷焼痂除去剤「NexoBrid」は、熱傷で生じる焼痂とよばれる壊死組織を除去する外用の酵素製剤であり、重症熱傷の治療にあたっては、できるだけ早期に焼痂を除去することが臨床的に重要な第一歩と考えられている。現在の標準的治療では、外科的に焼痂を除去している。
また、「NexoBrid」は焼痂に約4時間塗布することで、健常な組織に障害を与えることなく壊死組織を簡便かつ速やかに除去することができ、このことから、医療関係者や患者の負担軽減に寄与するものと期待している。
現在、「NexoBrid」は部分的又は全層熱傷の焼痂除去剤として欧州医薬品庁より製造販売承認を受けており、欧州およびイスラエルで発売されている。