【業績でみる株価】京写の17年3月期は44%増益の急回復、指標割安、本格反騰へ

業績でみる株価

 京写<6837>(JQ・100株)は、28日、2016年3月期決算を発表、減益だったが、既に昨年秋に下方修正を行っていたことから28日の株価は織り込み済みで320円台で堅調。17年3月期は一転、急回復見通しから株価見直しの展開が予想される

 16年3月期の売上は9.6%の伸長。基板事業でスマートメータ等の新規受注及びLED照明等の家電製品分野が堅調に推移、実装事業も堅調だった。ただ、前期好調のアミューズメント関連は前年同期を下回った。一方、営業利益は、海外工場の稼働率低下、円安による輸入販売品、原材料等の調達コスト増加などの影響で43.5%の減益だった。

 17年3月期は、海外工場での生産体制への対応強化、海外での非日系顧客向けの拡大などで売上3.2%増の200億円と初の200億円台に乗せる。営業利益44.9%増の7億5000万円の見通し。

 株価は15年8月に849円まで値を上げたあと秋の下方修正発表で調整、16年2月に235円まで下げた。足元では3月に389円まで戻すなど底打ちから上値慕いの展開だ。今期大幅増益通しと、予想EPS34.8円、年8円配当に対する指標も28日終値(323円)では利回り2.5%、PER9.2倍と割安で今後、持ち前の動きの軽快さを発揮して本格反騰となることが予想される。仕込み場といえる。

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