【狙い場・買い場】情報企画は今9月期上振れの可能性、8期ぶり最高益更新も、国際会計基準関連

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 情報企画<3712>(東2・100株)は、ミニゴールデンクロスを示現。注目したい。同社は、会計・税務・金融分野における専門的なノウハウを生かし、「担保不動産評価管理システム」、「決算書リーディングシステム」など金融機関の基本的な業務をカバーするシステムのほか、「法人格付システム」、「自己査定支援システム」、「融資稟議支援システム」など主に金融機関向けの与信リスクを管理するシステムを開発している。金融機関からの信頼を背景に、「契約書作成支援システム」や総務部門関係の「出資金管理システム」、あるいは経理部門関係の「決算業務支援システム」の開発・提供にまで展開している。

 4月19日に今2016年9月期第2四半期業績予想の上方修正を発表済み。売上高が従来予想の13億円から14億3800万円、営業利益が同3億5000万円から4億8000万円、経常利益が同3億5000万円から4億8000万円、純利益が同2億2000万円から3億1700万円に増額した。

 今2016年9月期業績予想は、売上高が25億円(前期比2.1%増)、営業利益が7億円(同7.9%増)、経常利益が7億円(同11.6%増)、純利益が4億5000万円(同14.5%増)と続伸を見込んでいる。年間配当予想は50円(同12円増)を予定している。

 長期大型案件については工事進行基準により売上高を計上している。今期については、現状までで大型案件の受注は当初予定通りに獲得できているが、納品までの工事進捗率が当初予定を上回ったため第2四半期業績予想は上方修正しており、通期業績予想についても上方修正する可能性が高く、8期ぶり最高純益更新が視野に入る。

 株価は、2014年4月に高値1817円をつけた後、1600円を軸に2年間モミ合っているが、9か月移動平均線を突破しており、長期では上放れ方向となっている。東京証券取引所が4月13日に発表した国際会計基準(IFRS)に関する調査結果によると、同基準を適用済みか適用を予定する企業が合計で128社で、2015年9月に公表した前回調査から16社増えおり、今後も国際的に活躍する企業は、IFRSに対応した連結財務諸表を作成すると予想される。

 同社は、「リアルタイム連結システム」をもとに、株式会社レイヤーズ・コンサルティングと共同で新しい連結会計システム「JIN~仁(ジン・ツー)」を開発していることが注目される。

 「JIN~仁」では、国内外の子会社も含めて国内会計基準にもとづいて連結財務諸表を作成することはもちろん、国内親会社・子会社の財務諸表をIFRSに組み換えることによってIFRSに対応した連結財務諸表を作成することも可能という。今期予想PER12倍台と割安感があるほか、配当利回り2.9%と利回り妙味もソコソコある。配当性向4割で来17年9月期増配含みと観測されており見直し余地は拡がる。上放れ期待で、買い妙味が膨らみそうだ。(N)

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