【話題株】テラが4ケタ乗せでモミ合い放れの好チャート、エコノミスト誌の樹状細胞ワクチン報道で見直し人気高まる

話題株

 がん免疫療法のテラ<2191>(JQ・100株)が23円高の1006円と4ケタに乗せチャートが上放れ濃厚の注目される展開だ。きっかけとなったのは、エコノミスト誌(毎日新聞)の最新号で同社の手掛ける、『樹状細胞ワクチン』が、加納 圭教授(滋賀大学教授・京都大学特任准教授)執筆の記事が掲載されたこと。

 樹状細胞は,B細胞、T細胞、マクロファージーと並んで免疫細胞の一つ。触手のようなものが四方八方に何本も出た形をしており、樹木が枝を広げているようにみえることから名付けられているという。人の体内では、1日に数千個のがん細胞が発生しているといい、それを発生直後に取り除いてくれているのが免疫細胞ということだ。免疫療法の中でも最新の治療法が樹状細胞ワクチンとして注目されている。

 教授のレポートによると、樹状細胞ワクチンGVAXは現在、別のワクチンとの併用で臨床試験フェーズ2(中間ステージ)の段階にある。アルゴス・セラピューティクス社による腎臓がん向けの樹状細胞ワクチンAGS-003は、フェーズ3(最終ステージ)にある。日本では2013年にメディネット社がマルゴス社とAGS-003のライセンス契約を結び、東京大学医学研究所発のベンチャー企業、「テラ」が樹状細胞ワクチン・バクセルの臨床試験フェーズ1の好成果を15年に発表。今後、本格的に第4のがん治療として広がっていく期待が高まっていると紹介している。

 テラの、契約医療機関における樹状細胞ワクチン療法の症例数は設立以来で約1万0100症例となっている。株価は、樹状細胞ワクチンへの期待で2013年5月に4970円の高値がある。足元で4ケタに乗せたことで800~1000円のモミ合い放れから2000円前後へ上値を伸ばしそうな展開となっている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る