【業績でみる株価】マルマエ急伸、年初来高値更新、進捗率高く今期利益上振れ濃厚、作業補助ロボット開発

業績でみる株価

 マルマエ<6264>(東マ・100株)の2016年8月期・第2四半期は、前年同期比12.5%増収、55.8%の営業増益と好調。スマホ、タブレットなど携帯端末向けの半導体製造装置が堅調、FPD(フラットパネルディスプレイ)では中国でのテレビ向け液晶パネルに関連した大型液晶パネルの設備投資に加え台湾、韓国でも設備投資が増加、事業環境はよい。今8月期通期では前期比1.2%増収、6.7%営業減益の見通しだが、第2四半期での利益進捗率が高く通期の利益は上振れる可能性が濃い。株価は500円台を固めたことから11日、12日と急伸、2日間で計約180円高の急伸、さらに13日も一時56円高の784円と上値を伸ばし年初来高値を更新している。高値後は630円台へ調整となっているが押し目買いで注目される。

 16年8月期の営業利益は前期比6.7%減の4億2000万円の見通しだが、第2四半期実績が2億6700万円と進捗率が63.5%と目安となる50%を大きく上回っていることから上振れの可能性は大きい。昨年9月1日付で株式3分割を実施しており今期EPSは60.7円、配当は年14円の予定。3分割を勘案すると前期比実質6円の増配となる。

 鹿児島大学と作業補助用、リハリビ用のロボットを共同開発している。同じ分野の関連銘柄が好人気となっているが、とくに、代表銘柄のC社の無配に対し、同社の利回り2.2%、PER10倍強には割安感が強い。

 チャートは三角モミ合いを上放れたことで昨年7月の高値863.3円を目指す展開だろう。上げ一服となっている630円台は押し目買いが有効だろう。

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