【業績でみる株価】ジオネクストの第1四半期は黒字転換、通期でも10数年ぶり黒字へ、新社長のもと経営再建本格化、株価昨年高値を指向

業績でみる株価

 ジオネクスト<3777>(JQ・100株)は、13日引け後、2016年12月期第1四半期(1~3月)決算を発表、前年同期比で売上4.5倍、営業利益・最終純益とも黒字転換した。16年12月期通期では2ケタ増収、営業利益は待望の黒字転換の見通し。株価は去る4月8日に53円まで下げていたが、12日には101円と大台を回復している。13日は90円(前日比11円安)と小反落だが、黒字転換を好感して週明けは再び100円台に乗せ、先ず、年初来高値123円挑戦とみられる。

 第1四半期は売上2億1800万円(前年同期4800万円)、営業利益3800万円(同赤字7300万円)だった。『IT関連事業』(サーバ管理用ソフト製品など)、『環境事業』(ビル等のメンテナンスなど)、『ヘルスケア事業』(調剤薬局運営、サプリメント販売など)、『再生可能エネルギー事業』(地熱・温泉バイナリー発電、太陽光発電など)という4事業を展開。第1四半期は前期から売電を開始した三笠市弥生町太陽光発電所の売電収入と開発案件の譲渡や太陽光パネルの寄与により、再生可能エネルギー事業の売上1億4400万円(前年同期は売上ゼロ)が寄与した。

 通期では売上22.5%増の9億7600万円、営業利益4400万円(15年12月期は1億4700万円の赤字)の見通し。営業利益の黒字は四季報から見ると11期間ぶりということになる。新社長のもとで、「連続赤字からの脱却が最重要課題」として経営再建に取り組んでおり、早速、企業業績に明るさが出てきたといえる。今後、さらに、不採算分野の見直しなどでいっそうの収益改善を目指していく。

 株価は昨年180円前後に買われた人気銘柄。10数年ぶりの黒字転換を見直して100円前後を固めたあと上値を伸ばすものとみられる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■特殊詐欺の新たな手口、国際電話や金融機関を装う詐欺が多発  トビラシステムズ<4441>(東証プ…
  2. ■玄米茶・緑茶・ほうじ茶の3種を揃えると大谷選手のバッティングシーンが完成  伊藤園<2593>(…
  3. ■2024年の無店舗小売業の倒産は169件、前年比1.5倍増  コロナ禍で急成長したインターネット…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■関税不安の裏で進む金市場の静かな熱気  トランプ関税による世界同時不況懸念が強まり、金先物価格が…
  2. ■トランプ政権の暴走がもたらすリスク回避の波  こんな言い方をしたら今の若い市場参加者の方々にはイ…
  3. ■関税応酬が金融市場を直撃!パンデミック以来の暴落規模に  2025年4月4日、ニューヨーク株式市…
  4. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  5. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  6. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る