高値圏から1000円以上下げたサンコーテクノの今期業績予想は増収増益、株価反発の機運高まる

■増収増益で不安一掃、株価指標は割安歴然

 あと施工アンカーで業界トップのサンコーテクノ<3435>(東2)の株価は安値圏で推移している。昨年8月の高値1700円から、今年4月13日には667円まで下げている。5月13日の株価も前日比7円安の682円で引けている。高値圏から1000円以上下げても反発の兆しが見えてこない。

 要因のひとつは、これまで最高益更新ペースで推移していた業績が、16年3月期に減収減益予想となったことから、これまでの成長が止まり、今後の事業拡大が見込まれないのでは、という投資家の不安感があったものと思われる。

 そのような状況の中で、13日の引け後発表された今期17年3月期業績予想は、増収増益である。不安感は払しょくされたといえる。従って、いよいよ株価の見直しが始まるものと期待される。

 今期17年3月期連結業績予想は、売上高175億円(前期比5.1%増)、営業利益14億円(同4.6%増)、経常利益13億30百万円(同5.8%増)、純利益8億80百万円(同8.6%増)、一株当たり純利益108円13銭、配当は2円増配の20円を見込む。

 13日の引け値ベースで算出する株価指標は、PER(予)6.3倍、PBR(実績)0.56倍、配当利回り2.9%となる。PBRの1倍割れは割安歴然である。

 しかし、念のためにこの指標が割安なのか妥当なのか、競合3社の株価指標と比較する。エスイー<3423>(JQS)の株価指標は、PER(予)24.75倍、PBR(実績)1.09倍、配当利回り3.5%である。兼房<5984>(東2)は、PER(予)14.18倍、PBR(実績)0.42倍、配当利回り2.3%。ケー・エフ・シー<3420>(東2)は、PER(予)10.72倍、PBR(実績)1.32倍、配当利回り1.4%である。

 競合3社の株価指標と比較しても当社の株価は割安歴然である。従って、これまで下げ続けた、当社の株価は下げ止まり、反発するものと予想される。

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