資生堂は通期見通しの増額など好感しモミ合い放れ相場に移行

株式市場 銘柄

■旧・鎌倉工場の売却などにより特別利益

 資生堂<4911>(東1・売買単位100株)は16日、大幅反発の始まりとなり、取引開始後に16%高の2830.0円(379.5円高)まで上げて出直りを強めた。13日に2016年12月期の第1四半期決算を発表し、12月通期の連結純利益の見通しを旧・鎌倉工場(神奈川県)売却などにより期初の280億円から345億円に増額したことなどが好感されている。決算期を前期から12月決算に変更。前期は9ヵ月決算だったため今期の見通しと単純比較はできないが、前々期の純利益337億円を上回ることになる。

 株価はこの4ヵ月、2700円前後を上値に横ばい相場が続いてきた。この横ばいを上抜いてきたため、テクニカル的にはモミ合い放れ相場に移行し、当面は15年11月の高値3000円台を目指す可能性が強まったとの見方が出ている。

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