【株式評論家の視点】ネットワークバリューコンポネンツの第1四半期営業利益92%増、通期も大幅増益、上値のフシ4000円突破も

株式評論家の視点

 ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東2)は、コンピュータネットワーク関連製品の企画、開発、輸入、販売。ネットワークデザインの構築、コンサルテーション、監視・管理を行っている。今2016年12月期は、引き続きパートナーとの協業を推進すると共に、ネットワークのセキュリティ統合管理を支援する「NVC USM運用支援サービス powered by AlienVault」の提供を開始したほか、ネットワークセキュリティ分析プラットフォームを提供するレッドシール社及びデータセンター向けの分散セキュリティ・プラットフォームを提供するヴイアーマーネットワークス社と販売代理店契約を締結し、販売を開始している。

 5月12日大引け後に発表した今16年12月期第1四半期業績実績は、売上高が8億5400万円(前年同期比9.1%減)、営業利益が9300万円(同92.3%増)、経常利益が8900万円(同2.1倍)、純利益が3800万円(同90.1%増)に着地。

 通期業績予想は、売上高が36億5200万円(前期比6.9%増)、営業利益が2億5100万円(同47.2%増)、経常利益が2億3300万円(同48.5%増)、純利益が1億5500万円(同53.4%増)を見込んでいる。

 第1四半期は、ネットワークソリューション事業が、Fortinet等のセキュリティ関連製品を中心に堅調に推移。ネットワークサービス事業においても、保守やマネージドVPN等の自社サービスが堅調に推移し、営業利益は第2四半期計画を上回り好調で通期業績予想の上ブレも視野に入る。

 株価は、2月12日につけた年初来の安値1700円を底に5月10日に年初来の高値値3870円と上昇。4000円どころの上値フシを前に上げ一服となっている。底値から倍以上に上昇したため、もみ合っている。サイバー攻撃による「重要機密情報の流出」や「顧客情報の漏洩」インシデントは続発し、深刻な事件・事故が増加傾向しており、ネットセキュリティー関連の一角として折に触れ物色の矛先が向かう可能性は高い。業績も好調に推移しており、日柄調整が進めば、上値フシの突破も見込まれる。ここから下押す場面があれば、中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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