インテージHD 第2四半期はシステムソリューション事業、医薬品開発支援事業の受注好調で、計画を大幅に上回る
- 2014/11/9 04:26
- 決算発表記事情報
■主力の市場調査・コンサルティング事業は2ケタの増収増益
>>インテージホールディングスのMedia-IR企業情報 市場調査の最大手インテージHD<4326>(東1)は7日、15年3月期第2四半期連結業績を発表した。売上高は計画を下回ったものの、システムソリューション事業および医薬品開発支援事業で好採算案件の受注が好調に推移したことなどにより、計画を大幅に上回る大幅増益となった。
第2四半期連結業績は、売上高193億38百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益13億17百万円(同49.7%増)、経常利益12億55百万円(同54.6%増)、純利益20億85百万円(同473.2%増)と増収大幅増益。
最終利益が大幅増益となった要因は、臨床開発事業及びこれに付随する事業をアスクレップが新たに設立した100%子会社であるエイツーヘルスケア株式会社に承継し、同社の発行済株式の全部を伊藤忠商事株式会社に対して譲渡したことに伴い、関係会社株式売却益として29億11百万円の特別利益を計上したことによる。
同社の事業は、市場調査・コンサルティング事業、システムソリューション事業、医薬品開発支援事業の3事業に分かれている。
市場調査・コンサルティング事業は、SCI(全国個人消費者パネル調査)、i-SSP(インテージシングルソースパネル)、SRI(全国小売店パネル調査)といった主要パネルや、株式会社医療情報総合研究所の処方情報分析サービスの売上が前期を上回ったことにより、売上高146億60百万円(同10.8%増)、営業利益10億99百万円(同17.7%増)と2ケタの増収増益であった。
システムソリューション事業は、インテージおよびインテージテクノスフィアにおける受注状況が好調であったことから、売上高25億07百万円(同7.6%増)、営業利益2億42百万円(同155.9%増)と増収大幅増益。
医薬品開発支援事業においては、アスクレップにおいて臨床開発事業及びこれに付随する事業を譲渡したことにより減収となったものの、顧客ニーズに対応したEDC(電子的臨床検査情報収集)システムの受注が好調に推移したことにより、売上高21億69百万円(同26.4%減)、営業利益△24百万円(前年同期△1億48百万円)と減収ながら赤字幅は大幅に縮小した。
通期連結業績予想は、売上高440億円(前期比3.5%増)、営業利益36億円(同2.7%増)、経常利益35億円(同3.4%増)、純利益29億円(同76.6%増)と増収増益を見込む。
6日引け後に第2四半期、通期連結業績予想の利益面の上方修正を発表したことから7日の株価は前日比69円高の1462円で引けている。好業績であることから7月30日に付けた年初来の最高値1520円奪回に向け、上げ足が加速するものと思われる。