【材料でみる株価】島津製作所は全自動、高速の画期的オンライン分析システム「Nexera(ネクセラ)UC」を開発、株価モミ合い放れへ
- 2015/1/15 10:39
- 材料でみる株価
■全自動、高速の画期的オンライン分析システム「Nexera(ネクセラ)UC」を開発、今春から全世界へ投入
島津製作所<7701>(東1・売買単位1000株)は、大阪大学、神戸大学、宮崎県総合農業試験場と共同でこれまでにない、画期的なオンライン分析システム「NexeraUC」を開発した。多成分の一斉分析など複雑な前処理をせずに簡単に分析が出来て、分析時間はこれまでの約35分から5分程度に短縮した。分析の対象は食品の残留農薬、バイオマーカー探索による超早期診断、薬効分析・毒性評価の創薬分野、食品中の栄養・機能成分の研究用に需要が期待できる。とくに最近では、マックの異物混入以来、食品の安全に対する関心が高まっており、同社のこの分析装置に対する注目度は高まってこよう。
また、同社の業績はすこぶる好調である。2015年3月期は売上高3120億円(前期比1.5%増)、営業利益260億円(同8.3%増)、経常利益250億円(同0.8%増)、当期純利益155億円(同59.4%増)を最低確保する見込みで、経常利益は過去最高を更新する。これに対して、計測器が欧米向けに伸長していることから、売上高3180億円(同3.4%増)前後、営業利益280億円(同16.6%増)前後、経常利益275億円(同10.9%増)前後、当期純利益170億円(同74.8%増)前後は期待できるという観測も浮上している。
予想1株当り利益は58円(前期33円)にアップ。PERは21倍となる。業績の将来性を勘案するとPERは25倍の1450円程度まで買い進まれてもおかしくないのではないだろうか。