【業績でみる株価】綿半の17年3月期増収増益、19年3月期には売上1000億円、EPS向上・増配に期待
- 2016/5/26 09:51
- 業績でみる株価
■株価は上場時初値上回り強さ抜群、2000円指向
綿半ホールディングス<3199>(東1・100株)の2017年3月期は、主力のスーパーセンター事業が2ケタの伸長となるほか建設事業及び貿易事業も増収を見込み、売上8.5%増収、営業利益も8.8%増益の見通し。EPS128.4円(前期128.1円)、配当は前期に10円増配の年25円としたが今期は年25円を予定している。株価は14年12月上場時の初値680円を一度も下回ったことがなく足元では上場来高値1615円(16年2月)の近辺で頑強にモミ合っている。
17年3月期は、「スーパーセンター事業」では、スーパーセンター2店舗の新規オープンとキシショッピングセンターの連結子会社化が寄与することで売上は前期比10.8%増の558億7200万円の予想。「建設事業」では、今年4月、綿半テクノスと綿半鋼機が合併、社名を綿半ソリューションと変更、提案型営業を推進。今期の建設事業は5.6%増収の見通し。
貿易事業では、主力商品の拡販、新規取引先の拡大に取り組む効果で5.2%増収の見通し。主力商品は、医薬品と化成品が柱。
株価は新規上場時の初値をボトムに16年2月の1615円まで2.3倍の上昇。2月に1206円まで調整したが、足元では1500円台に切り返している。とくに、週足・26週線に沿った美的な下値切り上げ型のチャートだ。
長野県を地盤にスーパーセンターと建設事業のシナジー効果発現の独特の経営を展開。今後も好調な業績が予想される。中期経営計画では19年3月期に売上1000億円(16年3月期比約13%増)、営業利益22億円(同約23%増益)の見通し。その時点でのEPSは150円近くが予想され配当も年30円が期待されそうである。
株価は中期2000円台を目指した展開とみられる。