アキュセラ・インクは臨床「未達成」を受けて連続ストップ安

銘柄 下がる

■発表前日の午後から急落し疑念を呈する様子も

 眼疾患治療薬のバイオテクノロジー企業アキュセラ・インク<4589>(東マ)は27日、売り気配のまま3日連続ストップ安の4090円(700円安)となり、11時にかけて本日はまだ売買が成立していない。26日の朝、24ヵ月にわたって臨床試験を行ってきたドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の臨床試験について、主要評価項目を達成するには至らなかったことなどを発表。この日も取引終了間際まで売り気配のままストップ安となっていた。

 同社株は直近1週間ほどで9割近く急騰。この臨床結果を発表する前日・25日も一時13%高の7700円まで急伸して上場来の高値を連日更新した。しかし、この日は午後になって急速に値を消し、結局ストップ安の5790円で終わった。急反落の要因としては、東証マザーズ市場全体が5月上旬を高値に調整含みに転じている中で急伸してきたため、利益確定売りに押されたといった見方が出ていた。ただ、一部には、臨床結果の発表と値動きとを時系列で見比べて疑念を呈する向きもある。

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