【銘柄紹介】ランドコンピュータは15年11月上場のシステム・インテグレーションの有力企業、今期も増収増益

銘柄紹介

■株価は年初来高値更新

 ランドコンピュータ<3924>(東2)は、2015年12月11日、東京証券取引所市場第二部に上場。システムインテグレーション・サービス、インフラソリューション・サービス、パッケージベースSI・サービスを提供している。長い歴史が培ったシステム・インテグレータとしての豊富な経験・高い業務スキルを融合させ、最新の情報技術を駆使し、「お客様のために何ができるか?」を常に考え、顧客とともに成長・発展し続けることを目指している。

 情報サービス業界においては、金融分野のシステム統合やマイナンバーなどの大型案件が収束していくなか、第3のプラットフォームであるクラウド分野やスマートデバイス関連分野が引き続き高い成長で推移していく等、引き続き成長が続くと予想されてるほか、モノがインターネットを介して繋がるIoT (Internet of Things)、フィンテック(金融サービスのITイノベーション)、ビッグデータ、AI(人工知 能)などへの関心が高まり、業種間の連携なども活発化し、新たな事業創出が期待されている。

 さらに技術革新が急速に進む情報サービス業界において常に顧客に満足して頂けるサービスを提供していくため、既存技術の強化とともに第3のプラットフォームであるクラウドコンピューティングやスマートデバイスを中心とする成長力の高い事業ドメインの開拓に積極的に取り組み、的確な戦略ドメイン選択のもと長期的な成長につながるビジネス基盤の構築に注力している。

 前2016年3月期業績実績は、売上高が74億1300万円(前の期比17.1%増)、営業利益が5億5800万円(同49.8%増)、経常利益が5億2400万円(同26.7%増)、純利益が3億2300万円(同41.5%増)に着地。

 通期業績予想は、売上高が77億7000万円(前期比4.8%増)、営業利益が5億7100万円(同2.4%増)、経常利益が5億7200万円(同9.2%増)、純利益が3億5500万円(同9.9%増)の続伸を見込んでいる。年間配当予想は54円(同4円増)と増配を予定している。

 株価は、昨年12月11日につけた上場来高値4005円から2月12日に上場来安値1235円まで調整を挟んで上昇。ネットバンク案件や保険関連、電力小売全面自由化案件が堅調なことに加え、セールスフォース関連の受注が堅調で前期の業績予想・配当予想を上方修正。さらに今期業績も続伸・増配見通しを好感し、連日の年初来高値更新と上値を伸ばしている。IoT、フィンテック、ビッグデータ、AIなどへの関心の高まりを背景として、同社を取り巻く事業環境は良好となっており、上場来高値奪回から一段高へ進む公算は大きく、押し目は注目されそうだ。

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