【銘柄フラッシュ】消費増税延期でも国債堅調で銀行株が軒並み高くメドレックスなど急伸
- 2016/5/31 17:40
- 株式投資ニュース
31日は、消費増税の延期にもかかわらず国債相場が10年債から40年債まで堅調(価格上昇・利回り低下)と伝えられ、安心感が広がる形で三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)は2.5%高の高値引けとなり、九州フィナンシャルグループ<7180>(東1)は6.4%高など、銀行株が軒並み高。また、原油相場の回復を映して国際石油開発帝石<1605>(東1)は1.8%高程度だが5日続伸となった。
東証1部の値上がり率1位はネクシィーズグループ<4346>(東1)の22.8%ストップ高となり、このところ下げの厳しかった連結子会社ブランジスタ<6176>(東マ)が27日にスマートフォン向けの新ゲームを発表し、30、31日と2日連続ストップ高となったため安堵感が広がったとの見方。値上がり率2位は多木化学<4025>(東1)の13.0%高となり、魚類のウロコ由来のコラーゲンから高強度ファイバーとの報道が材料視されて後場は一時ストップ高の15.1%高。3位は上場投信を除くと新日本科学<2395>(東1)の10.2%高となり、前場から活況高の中で昼過ぎに再生医療や医療機器の研究支援施設の開設を発表と伝わり、大引けにかけて一時ストップ高の11.0%高。
東映<9605>(東1)は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を1520円から1700円に引き上げたと伝えられ3.5%高の戻り高値。オプトホールディングス<2389>(東1)は訪日外国人向けマーケティングプロモーション事業でリロ・ホールディング<8876>(東1)グループとの提携などが好感されて6.8%高の高値更新。日本ライフライン<7575>(東1)は連続最高益などが再び好感されて9.9%高となり上場来の高値。
小島鐵工所<6112>(東2)は13時過ぎから急伸となり、東京スカイツリーの主柱になった大型特殊鋼管は同社の大型油圧プレス装置で製造されたことなどが言われて19.2%高と思惑高。フライトホールディングス<3753>(東2)は欧州のカード決済事業会社との提携などが好感されて16.6%高。
メドレックス<4586>(東マ)は開発中の帯状疱疹関連薬の米国での臨床で良好な結果との発表などが好感されてストップ高の29.7%高。ディー・ディー・エス(DDS)<3782>(東マ)は地方自治体への製品採用などが好感されてストップ高の26.0%高。
カーディナル<7855>(JQG)は引き続きクレジットカード情報漏えい防止に関する期待などが言われてストップ高の19.5%高。パピレス<3641>(JQS)は教科書のデジタル化・電子書籍化関連の人気再燃とされて9.7%だかの高値更新。ハンズマン<7636>(JQS)は株式2分割の発表などが好感されて7.2%高となり高値を更新した。