【注目銘柄】ユアサ・フナショクの17年3月期2ケタ増益で最高益更新、利回り3.3%で割安感

注目銘柄

 ユアサ・フナショク<8006>(東2)は、ミニゴールデンクロスを示現。今期営業最高益更新見通しで、割安感があることから注目したい。食品の卸売を行う商事部門、ビジネスホテルの経営を行うホテル部門、不動産賃貸を行う不動産部門を中核に、地域密着型企業として事業を展開している。

 商事部門では、加工食品、低温食品、酒類、業務用商品、飼料畜産、 米穀のフルライン体制の強みを生かすなかで、商品供給を的確に行うとともに、物流業務の効率化を図っているほか、食品の品質に対する消費者意識が高まるなか、より安全・安心な商品の取扱いを進めている。

 ホテル部門では、快適で魅力ある客室の提供並びにクオリティの高いサービスの提供に努め、集客力の向上に取り組んでいるほか、業務の効率化を行い収益の確保を図っている。

 不動産部門では、安定的な収益確保に努めてまいります。 これら各部門の取り組みに加え、財務体質の強化を図り、一段と厳しさを増す経営環境に耐えうる強固な企業体質の構築に取り組んでいる。

 5月13日大引け後に発表した前2016年3月期業績実績は、売上高が1044億4500万円(前の期比2.5%増)、営業利益が18億3200万円(同16.0%増)、経常利益が20億2400万円(同7.0%増)、純利益が13億1600万円(同11.8%増)に着地。

 今17年3期業績予想は、売上高が1088億円(前期比4.2%増)、営業利益が21億円(同14.6%増)、経常利益が23億円(同13.6%増)、純利益が14億円(同6.3%増)と13期ぶりに営業最高益更新を見込んでいる。配当予想は期末一括10円継続を予定している。

 株価は、1月5日の年初来高値359円から5月9日に年初来の安値292円と調整。300円割れで下値を固め、ミニゴールデンクロスを示現し、出直る気配となっている。訪日外国人客による宿泊需要が増加し、今期営業利益は13期ぶりに過去最高益を更新する見通し。今期予想PER9倍台、PBR0.50倍と割安感があるほか、配当利回りは3.3%と利回り妙味がソコソコあり、見直し余地が拡がる。上値抵抗線の13週移動平均線を突破出来るか注目したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る