【注目銘柄】イチカワにチャート妙味、業績回復で利回り妙味も

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 イチカワ<3513>(東1・1000株)は、ミニゴールデンクロスを示現。今期業績回復見通しで、配当利回り妙味が増す。自社株買いが期待出来ることから注目したい。

 同社は、創業以来、文化のバロメーターと呼ばれる「紙」の製造に不可欠な抄紙用具および各種工業用フエルトの製造販売を行っている。同社の製品は紙・板紙やその他製品の製造過程で使われるため、一般には馴染みは薄いが、実は、国内外の製紙会社にとって、また、さまざまな工業用分野において、無くてはならない存在となっている。

 今2017年3月期は、新たに策定した中期経営計画に基づき、諸施策を推進することにより、グローバル競争力を強化する方針。 同社グループの製品・サービス・それらを提供する社員を含め、あらゆる面において顧客から 「世界一の品質」と評価されるよう尽力することで、企業価値の増大を図り、2019年3月期売上高135億円以上、一株純利益30円を目指している。
 
 今2017年3月期第2四半期業績予想は、売上高が58億円(前年同期比5.3%減)、営業利益が1億8000万円(同45.5%減)、経常利益が2億円(同39.0%減)、純利益が8000万円(同67.1%減)を予想。

 今17年1月期業績予想は、売上高が122億円(前期比1.3%増)、営業利益が5億4000万円(同13.2%増)、経常利益が5億9000万円(同9.2%増)、純利益が3億円(同17.7%減)を見込んでいる。配当予想は20円(第2四半期末16円、期末6円)継続を予定している。

 株価は、1月6日の年初来高値655円から2月12日の年初来安値252円まで調整を挟んで3月22日高値292円と上昇。再度、4月8日安値254円と売り直された後、モミ合っているが、ミニゴールデンクロスを示現し、出直る気配となっている。PBR0.36倍と割り負け、配当利回りは4.4%と利回り妙味は増す。実質無借金経営で断続的に自社株買いを実施しており、今期も自社株買い実施との期待感があり、底堅い展開が予想される。待ち伏せ狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(N)

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