ベステラ:点群3D Map利用ロボット開発で一歩前進

図=3Dレーザー計測

■京都・山口両大学、国際レスキューシステム研究機構と共同研究開始

 ベステラ<1433>(東マ・100株)は9日の取引終了後、京都大学、山口大学および、特定非営利活動法人国際レスキューシステム研究機構と、それぞれ「点群3D Map利用ロボット開発」を研究課題とした共同研究契約を結んだと発表した。

 共同研究では、同社が開発した3Dレーザー計測技術をロボットの自律制御に生かし、近い将来必要とされる幅広い構築物の解体作業の無人化、点群Mapを基に自律動作するロボットの開発をめざしており、高い専門性を持つ研究機関との共同開発を決めた。

 共同研究では、山口大学(同大学大学院創成科学研究科 知能情報工学分野水上嘉樹准教授)がロボットの目に当たる視覚センサから得られた空間情報と3D点群の比較照合について研究し、京都大学(同大学大学院工学研究科機械理工学専攻松野文俊教授)が点群Mapによる自律作動するロボット技術の開発、さらに国際レスキューシステム研究機構は実験用プラットフォームの提供を担当する。
契約期間は来年3月31日までとしたが開発全体は3ヶ年を予定している。

 同社は、「中期経営計画2018」で3D解体の推進を進め、より高度な原子力発電所の廃炉・解体作業等の現場で完全自立制御型ロボットをも視野に入れている。この研究成果を基に、自律作動ロボットでの自動プラント監視や自動施工、原子力発電所の解体への活用も視野に、同社事業への寄与を期待している。

 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る