【銘柄紹介】チエルは教育関連の有望銘柄、3月上場時には公開値を2.7倍上回る高人気
- 2016/6/14 09:35
- 銘柄紹介
■株価大きく出直る
チエル<3933>(JQS)は、本年3月22日に東京証券取引所JASDAQに上場。教育用ソフトウェア、ネットワークおよびシステムの企画・研究開発、コンサルティング、操作要員・技術要員等の指導者育成。情報通信サービス及び情報提供サービスに関する業務。情報処理機器、電気通信機械器具、事務用機械の製造及び販売。教材、教育機器、文房具の企画、開発及び販売。図書、書籍、雑誌の企画、制作、出版及び販売。労働者派遣業務を行っている。
平成25年6月に閣議決定された「第2期教育振興基本計画」に基づき、大学では、抜本的な教育改革を目指して、グローバル人材の育成とともに、学生が主体的に学ぶ「アクティブラーニング」による授業の取組みが進められている。小学校・中学校においても、ICT教育環境のより一層の整備が進められるなか、大学同様に、協働学習の一環として課題解決型授業が推進されており、パソコンからタブレットへといったデバイスの移行も進められている。このような教育環境のもと、同社は教員や学生・生徒のニーズを取り込んだ製品の企画開発販売を進め、教育の現場におけるICTの活用促進に貢献している。
高校大学市場においては、アクティブラーニング推進を旨として、タブレット端末を活用したシステム及びクラウド型教材配信サービス「CHIeru.net」上の語学教材の展開を進めている。小学校中学校市場においては、タブレット端末を活用した普通教室における授業をサポートするシステムと共に、デジタル教材を教科別に整備している。
今2017年3月期第2四半期業績予想は、売上高が8億円(前年同期比3.8%増)、営業利益が5300万円(同1.8%減)、経常利益が5300万円(同3.0%減)、純利益が3600万円(同7.1%減)を見込んでいる。
通期業績予想は、売上高が18億円(前期比4.2%増)、営業利益が2億円(同7.7%増)、経常利益が2億円(同7.6増)、純利益が1億3800万円(同16.3%増)と続伸を見込んでいる。
株価は、上場2日目の3月23日に公開価格を2.7倍上回る2151円で初値を付けた後、5月18に上場来高値5770円と上昇。5月26日安値3435円と調整を挟んで6月6日高値5650円と買い直されてからモミ合っている。今17年3月期は四国にエリア専任担当を配置するほか、沖縄県の営業所を子会社化することで意志決定のスピードを向上させる計画で、総務省と文部科学省が無線LANの環境整備を推進しており、同社の事業拡大が見込まれている。テーマに乗る形で、25日移動平均線がサポートしており、保ち合い上放れが想定されるため、押し目買い妙味が膨らみそうだ。