【木村隆のお宝銘柄】竹内製作所はミニショベルなどの好調で今期は増額が有力
- 2015/1/18 21:34
- 株式投資News
竹内製作所<6432>(JQS)は絶好の買い場だ。今2015年2月期の第3四半期累計の決算は、売上げ540億円(前年同期比29%増)、営業利益79億円(同155%増)と素晴らしい決算となった。
ただ、通期の見通し870億円(前年同期比25%増)、営業利益66億4000万円(同117%増)が据え置きとなり、上方修正の向きの期待を裏切る結果となり、失望売りを誘っている。しかし、アナリスト筋の評価は増額の見方で一致しており、この押し目は好買い場と捉えられる。
同社は建設機械を製造している。ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダー(不整地用の積込・運搬・掘削機)などが主力商品。世界で初めてミニショベルおよびクローラーローダーを開発、ミニショベルはEU、北米で高いシェアを占める。
米国や欧州における需要増加によりミニショベルや油圧ショベル、クローラーローダーの売上が増加したほか、コストダウンによる原価低減や円安効果も増益に寄与した。為替の先行き見通し難から業績据え置きとしているが、下期の為替レートの前提は104円と、現状を10円以上下回っているように、見通しは保守的である。
2015年2月期の1株当たり配当金を従来予想から6円増やし年22円(前期は創立50周年記念配当3円を含め16円)にすると発表した。これも会社側の先行きに対する自信の表れと受け止めていい。
今期の営業利益は会社側見通しの96億円を上回る101億円に達する可能性が強く、来期についても123億円へ続伸するものと見られている。(株式評論家)