【注目銘柄】SRAホールディングスにリバウンド狙い可能、25日線乖離がマイナス10%

注目銘柄

■9期ぶり最高純益へ

 SRAホールディングス<3817>(東1・100株)は、25日移動平均線マイナスかい離(-10%)と下げ過ぎた銘柄で、配当利回り妙味が増すことから、注目したい。

 同社グループは、1967年の創業以来、「自らの職業的実践を通じ、コンピュータサイエンスの諸分野を発展させ、それによって人類の未来に貢献する」という企業理念のもと、グローバルな視点で先進技術を追求し、その成果を顧客のシステムに反映すると共に、ソフトウェア工学に基づく品質向上にも注力している。また、同業他社に先駆け、1984年という早期に米国法人を設立し、以降もヨーロッパ、インド、中国、シンガポールと海外拠点を拡充させ、日系企業、現地企業の顧客はもとより、海外に進出される顧客にもサービスを提供している。

 同社グループは、企業価値ならびに株主価値の向上をめざし、収益構造の改革を推進して高収益モデルを確立するとともに、株主還元のさらなる充実を図るため、2015年度から2017年度(2016年3月期から18年3月期まで)の3年間を対象期間とした、中期経営計画を策定し、今17年3月期も収益構造の改革(高収益モデルの確立)をめざし、「既存事業の収益性向上(売上総利益率の向上と販管費率の改善)」、「ビジネスモデルの変革」、「自社IP製品ビジネス×海外ビジネスの強化」に取り組んでいる。

 今17年3月期第2四半期業績予想は、売上高が183億2000万円(前年同期比2.2%増)、営業利益が17億4200万円(同5.7%増)、経常利益が18億3400万3400万円(同1.6%増)、純利益が11億8600万円(同22.8%増)を予想。第2四半期末の配当は30円(同5円増)を予定。

 通期業績予想は、売上高が2065億円(前期比0.6%増)、営業利益が85億円(同0.9%増)、経常利益が95億円(同2.5%増)、純利益が87億円(同0.9%増)と9期ぶりの最高純益更新を見込んでいる。期末配当は55円(同10円増)と連続増配を予定している。

 株価は、1月4日に上場来の高値2972円と買われた後、2800円どころを上値としたモミ合いを下放れし調整が続いている。25日移動平均線マイナスかい離(-10%)と下げ過ぎた感があるほか、2000円割れの下値圏に接近し、値ごろ感が出つつある。JTBで顧客情報流出との可能性が報じられており、セキュリティー関連として同社株が見直される可能性はある。今期予想PER9倍台と割安感があり、配当利回りは4.1%と利回り妙味は増しており、ここから下押す場面は買い妙味が膨らみそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る