【株式市場】約2年ぶりの円高など受け日経平均は4ヵ月ぶりに1万5500円を割る

株式

◆日経平均の終値は1万5434円14銭(485円44銭安)、TOPIXは1241.56ポイント(35.55ポイント安)、出来高概算(東証1部)は22億924万株

チャート10 16日後場の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の結果が現状維持と正午前に伝えられ、これ自体は予想通りとの見方が多い感触だったが、円相場は一気に約2年ぶりに1ドル104円台に入る円高進行となり、意外感も手伝う形で全体に一段安となった。トヨタ自動車<7203>(東1)が時間とともに軟化して3%安となるなどで、日経平均も14時30分過ぎには523円60銭安(1万5395円98銭)まで下落。大幅な反落となり、終値で1万5500円台を割り込むのは2月12日以来、約4ヵ月ぶりとなった。主な株価指数はそろって安くなり、東証マザーズ指数の下落率は7%を超えた。

 サイオステクノロジー<3744>(東2)が13時の四半期決算発表後に急伸してストップ高。モブキャスト<3664>(東マ)は前場に続いて提携などを好感してストップ高のまま推移し、上場2日目のアトラエ<6194>(東マ)は後場回復を強め、インフォテリア<3853>(東マ)はフィンテック(金融IT)関連の発表が好感されてストップ高。 

 新規上場の農業総合研究所<3541>(東マ・売買単位100株)は、後場寄り後の12時33分に公開価格1050円を78%上回る1870円で初値がつき、その後2270円まで上げ、終値も2270円の高値引け。

 東証1部の出来高概算は22億924万株(前引けは8億7049万株)、売買代金は2兆1355億円(同8125億円)。1部上場1958銘柄のうち、値上がり銘柄数は57(同224)銘柄、値下がり銘柄数は1883(同1626)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種が値下がり(前引けは銀行1業種のみ値上がり)し、下落率の小さい業種はパルプ・紙、電力・ガス、陸運、情報・通信食料品、空運、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る