【注目銘柄】シンデン・ハイテックスはリバウンド見込める場面、今期72%増益で業績好調

注目銘柄

■15円増配の年55円配当へ

 シンデン・ハイテックス<3131>(JQ・100株)は、25日線マイナスかい離(-10%)の下げ過ぎた銘柄として注目したい。同社は、昨年3月25日に東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場。液晶や半導体などの電子部品販売を主軸とする専門商社で、創業当初から液晶・メモリートップシェアメーカーのLGD社・SK hynix社・MagnaChip社とは強固な信頼関係を築いている。また、自社倉庫などを持たず、外部の物流システムと連携することによって、仕入れ数や在庫数をフレキシブルかつ効率的に管理し、身軽な財務体質を維持することにより、様々な経営環境の変動リスクを低減しつつ、柔軟な組織デザインで機動力を確保している。

 新規ビジネスの発掘と既存のビジネスの深堀に注力し、売上及び利益の拡大を図っている。中国の景気低迷の影響により鉄鋼や産業用機械分野が落ち込んでいるほか、自動車等輸出産業も為替の影響を受け、中国向け及び自動車向け電子部品の需要が伸び悩んでいることを踏まえ、海外拠点の見直しを図り、上海子会社で行っていたビジネスを香港子会社に統合するとともに上海子会社を閉鎖。また、国内では、仙台、熊谷の営業拠点で行っていたビジネスを東京本社に統合し、より効率的な営業体制を整えている。

 前2016年3月期業績実績は、売上高が493億8000万円(前年同期比6.4%増)、営業利益が3億6600万円(同34.5%減)、経常利益が1億6800万円(同63.6%減)、純利益が7200万円(同73.1%減)に着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高が512億8300万円(前期比3.9%増)、営業利益が6億3100万円(同72.3%増)、経常利益が4億1700万円(同2.5倍)、純利益が2億7200万円(同3.8倍)と回復を見込んでいる。配当予想は期末一括55円(同15円増)を予定している。

 株価は、昨年6月27日高値4370円から本年6月27日に上場来安値1040円と76%調整。25日線マイナスかい離(-10%)で下げ過ぎ。前期大幅減益着地を嫌い、処分売りに下げていたが、今期は海外拠点の見直しで業績回復が見込まれる。今期予想PER6倍台・PBR0.57倍と割安感があるほか、配当利回りも4.9%と利回り妙味も増す。期待先行ながらリバウンド相場入りとなるか注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る