【話題】「マザーズ先物」7月19日開始、「高時価総額銘柄」に資金流入拡大の期待
- 2016/7/5 10:03
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「東証マザーズ指数先物」が2016年7月19日に取引開始となる。新たな先物は、「日本の新興市場のみを対象とする、初の上場先物商品」(東証HPより)。この先物取引が始まれば、マザーズ指数と連動するように運用する投資信託などが組成しやすくなり、機関投資家などのまとまった資金もマザーズ銘柄に流入しやすくなると期待されている。
注目点は、どのような銘柄に資金が流入しやすくなるか、だが、先物のベースになる東証マザーズ指数が「マザーズ市場に上場する全銘柄を対象として算出される時価総額加重平均型の指数」(同)のため、単純に見て時価総額の大きい銘柄ほど有利になるとされる。指数連動投信などを組成する際には、端的には、時価総額の大きい銘柄から順に組み入れる形になるとされている。
東証マザーズ銘柄の中で時価総額の大きい銘柄は、日々の値段によって変動があるものの、
ミクシィ<2121>(東マ)、CYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>(東マ)、サンバイオ<4592>(東マ)、ヘリオス<4593>(東マ)、そーせいグループ<4565>(東マ)、などが挙げられている。
最近上場した銘柄で、このところ日々の売買代金上位に顔を出すのはキャリア<6198>(東マ)、農業総合研究所<3541>(東マ)、グリーンペプタイド<4594>(東マ)など。
2ヵ月ほど前までは、アキュセラ・インク<4589>(東マ)、ブランジスタ<6176>(東マ)、JIG-SAW(ジグソー)<3914>(東マ)なども上位銘柄だったが、
直近はやや順位が後退した。
なお、同じ時価総額型指数の先物でも、2014年11月に取引開始となった「JPX日経インデックス400先物」の場合は、ベースになるJPX日経インデックス400指数の構成銘柄に「ウェイト制限」があり、個々の銘柄の時価総額での組み入れ上限が指数全体の1.5%までになっている。それでも時価総額の大きい銘柄によって構成される点に大きな変わりはない。