【注目銘柄】スペースは配当利回り妙味増す、リバウンド相場入りなるか注目

注目銘柄

 スペース<9622>(東2)は、ミニゴールデンクロスを示現。連続最高純益更新見通しで割安感があるほか、配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。

 同社は、1948年創立以来、商業施設を中心に文化施設・余暇施設などの調査・企画・デザイン・設計・施工などのサービスを提供している。「店舗設計・施工」から「商環境創造」へと業容を拡大させてきたディスプレイ業界にあって、スペースはその社名が示すとおり、多彩な商業空間をクリエイトする職能専門集団として、エンターテイメントにあふれた都市空間を演出している。

 商環境の持つメディアとしての情報の発信機能は、単なる商品やサービスの提供の場という枠組ではくくることが出来ないほど拡張を続け、商環境の持つポテンシャルはビジネスにおいてますます重要度を増しており、同社はコミュニケーション性、ファッション性、都市性、文化性の4つのファクターを融合させ、スペースは人と生活の快適な関係をデザインした「店・街・環境」を創造している。

 今2017年12月期第2四半期業績予想は、売上高が271億円(前年同期比10.1%増)、営業利益が19億6000万円(同18.8%増)、経常利益が19億6000万円(同18.8%増)、純利益が12億3000万円(同16.7%増)を見込んでいる。

 通期業績予想は、売上高が515億円(前期比0.3%増)、営業利益が36億円(同1.6%増)、経常利益が36億円(同1.5%増)、純利益が22億7000万円(同1.9%増)を見込んでいる。配当予想は50円(第2四半期末25円、期末25円)継続を予定している。

 株価は、3月15日につけた年初来の高値1388円から6月28日に年初来の安値1100円と調整。その後、下値圏モミ合っているが、ミニゴールデンクロスを示現し、出直りつつある。娯楽、余暇施設等の新規事業分野の改装受注が増加しており、東京五輪市場の受注拡大が見込まれている。連続最高純益更新見通しで今期予想PER11倍台と割安感があるほか、配当利回り4.1%と利回り妙味は増す。リバウンド相場入りとなるか注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る