【株式市場】日銀の金融政策ほぼ現状維持となり日経平均など反落し材料株を物色

◆日経平均の終値は1万7280円48銭(85円82銭安)、TOPIXは1390.61ポイント(7.02ポイント安)、出来高概算(東証1部)は21億8730万株

チャート5 21日後場の東京株式市場は、昼頃に日銀の金融政策会合の結果がほぼ現状維持と伝えられ、円相場が対ドル、対ユーロとも強含んだため、日経平均は13時にかけて一時184円75銭安(1万7181円55銭)まで下げる場面があった。イスラム国による人質事件も心理的に影を落としたようだ。東証マザーズ指数と日経JASDAQ平均は後場一段軟調。ただ、トヨタ自動車<7203>(東1)などは前場を安値に回復基調となり、日経平均は値を戻した。

 中で、三井住友建設<1821>(東1)が優先株の処理完了後の展開などに期待とされて高く、ソニー<6758>(東1)は希望退職募集の報道を受けて後場も堅調に推移。ブロンコビリー<3091>(東1)は豪州産牛肉などの関税引き下げ期待から戻り高値に進み、武田薬品工業<4502>(東1)は10~12月のNISA(少額投資非課税制度)投資が5割増との新聞報道などが言われて高値を更新。また、アクセルマーク<3624>(東マ)は期待の新作ゲームの配信日決定との発表が材料視されてマザーズ市場の値上がり率トップとなり、デジタルデザイン<4764>(JQS)は1月決算に期待とされて急伸した。

 東証1部の出来高概算は21億8730万株(前引けは9億7955万株)、売買代金は2兆3000億円(同9733億円)。1部上場1861銘柄のうち、値上がり銘柄数は466(同560)銘柄、値下がり銘柄数は1312(同1154)銘柄。

 また、東証33業種別指数は10業種(前引けは12業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、空運、ゴム製品、陸運、繊維製品、小売り、鉱業、などとなった。

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