【銘柄フラッシュ】小池新都知事を念頭に待機児童ゼロ関連のJPホールディングスやカジノ構想のオーイズミなどが活況高

銘柄

 8月1日は、土・日に海外で円高が再燃したため、四半期決算の好調だった銘柄や材料の出た銘柄が選別買いされる印象が強い中で、今期末配当の見送りを発表したJFEホールディングス<5411>(東1)が3.3%高と反発し、当面の業績動向に対する懸念が出尽したとの見方。エンジニアリング事業が堅調とされ、鉄鋼株セクターの中で選別対象になるとの予想も。

 東京都の新知事に小池百合子氏が当選し、待機児童ゼロ政策などに期待が広がり、保育園の運営などを行う銘柄が人気化。大引けはJPホールディングス<2749>(東1)が3.3%高、グローバルグループ<6189>(東マ)が9.0%高、幼児活動研究会<2152>(JQS)は0.6%高。また、同氏は超党派のカジノ賛成派議員で構成する「国際観光産業振興議員連盟」(IR議連、カジノ議連)の一因とされ、カジノ関連株のオーイズミ<6428>(東1)が11.1%高。日本金銭機械<6418>(東1)は4.3%高。イチケン<1847>(東1)は3.0%高。くろがね工作所<7997>(東2)は5.3%高。

 東証1部の値上がり率上位3銘柄は前週末に四半期決算を発表した銘柄が独占し、虹技<5603>(東1)はストップ高の27.9%高、ミロク情報サービス<9928>(東1)は19.6%高、日本ライフライン<7575>(東1)はストップ高の19.4%高。

 ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>(東マ)は埼玉地盤の企業の子会社化などが好感されて17.4%高となり、エナリス<6079>(東マ)は東証に「内部管理体制確認書」を提出したことが材料視され15.6%高の急反発。ナノキャリア<4571>(東マ)は核酸医薬のデリバリーに使用可能な物質に関する特許取得などが材料視されて7.7%高。

 ヒロセ通商<7185>(JQS)は四半期決算などが好感されてストップ高の21.3%高。日本テレホン<9425>(JQS)は「ポケモンGO」効果によって携帯端末の機種変更需要があるとかで7月締めの第1四半期決算に期待とされて12.6%高の急伸となった。

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