【業績でみる株価】パーカーコーポレーションは好業績や割安感を評価

■17年3月期第1四半期大幅増益

 パーカーコーポレーション<9845>(東1)が8月1日発表した17年3月期第1四半期連結業績は大幅増益だった。株価は6月の年初来安値圏から切り返している。指標面の割安感が強く、好業績を評価して戻り歩調となりそうだ。

■第1四半期大幅増益で通期予想に対する進捗率も順調

 17年3月期第1四半期連結業績は前年同期比1.9%増収、34.4%営業増益、16.3%経常増益、11.0%最終増益だった。

 化学品部門が大口設備機械の売上計上も寄与して大幅営業増益、産業用素材部門が自動車用防音材の好調などで大幅営業増益、化工品部門がアジア市場における大手ユーザーの工場稼働率アップなどで大幅営業増益だった。機械部門は大型案件がなく減収だが営業黒字化した。化成品部門は円高影響で減収だが営業増益だった。

 通期会社予想を据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高24.8%、営業利益29.1%、経常利益27.0%、純利益24.5%と順調である。上振れ余地もあるだろう。

■指標面に割安感、好業績を評価して戻り歩調

 株価は6月の年初来安値262円から切り返して300円台を回復している。今期予想連結PER4倍近辺、前期実績連結PBR0.4倍近辺と指標面の割安感は強い。好業績を評価して戻り歩調だろう。

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