【株式評論家の視点】ブランジスタは足元の業績好調でリバウンド幅を拡げるか
- 2016/8/3 10:57
- 株式評論家の視点
ブランジスタ<6176>(東マ)は、昨年9月17日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。国内唯一の電子雑誌出版社として、現在11誌の電子雑誌を発行。iPadやkindleの発売前である2007年からすべて無料で、会員登録やダウンロードの必要なく、いつでも、どこでも、誰でも好きな時に読むことができる。また、EC出店企業向けには、EC店長をはじめとする、各種ソリューションサービスを提供している。ECサポートサービスでは、ECサイトに特化し、通算2,000社以上の実績とノウハウがあり、ページを制作するだけではなく、メールマガジンの配信や集客・販売促進対策など、店舗運営と売上向上に必要な様々な施策・業務を「トータル的に」サポートしている。
加えて、総合プロデューサーに秋元康氏を迎え、バーチャルとリアルを融合させたスマホ用神体験3Dクレーンゲーム「神の手」は、これまでにない魅力的な景品やコラボレーション企画で、新しい価値あるデジタルコンテンツを生み出している。
今2016年9月期第3四半期業績実績は、売上高が20億1700万円、営業利益が3億3200万円、経常利益が3億3200万円、純利益が2億2400万円に着地。前年同期は単体決算のため、単純比較はできないが、第3四半期累計の営業利益は81.4%増と好調。
通期業績予想は、売上高が28億円、営業利益が5億円、経常利益が5億、純利益が3億円を予想。前期は単体決算のため、単純比較はできないが、連続最高益更新を見込んでいる。
株価は、4月下旬に「神の手」の詳細を5月27日に明らかにするとの発表を手掛かりに5月16日に上場来の高値15850円と上昇。その後、7月29日に1681円と約9割調整。2000円を割り込み3月安値水準に接近し、ほぼ往って来い。値ごろ感から買いが入っている。6月末には、同社が出資しているHowTwo(東京都渋谷区)が、SBIホールディングスグループのSBIインベストメントから出資を受けたことを明らかにしており、今後の展開は期待される。マザーズ指数が堅調で、足元の業績も好調に推移しており、リバウンド幅を拡げるが注目したい。(株式評論家・信濃川)