【株式評論家の視点】ブランジスタは足元の業績好調でリバウンド幅を拡げるか

株式評論家の視点

 ブランジスタ<6176>(東マ)は、昨年9月17日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。国内唯一の電子雑誌出版社として、現在11誌の電子雑誌を発行。iPadやkindleの発売前である2007年からすべて無料で、会員登録やダウンロードの必要なく、いつでも、どこでも、誰でも好きな時に読むことができる。また、EC出店企業向けには、EC店長をはじめとする、各種ソリューションサービスを提供している。ECサポートサービスでは、ECサイトに特化し、通算2,000社以上の実績とノウハウがあり、ページを制作するだけではなく、メールマガジンの配信や集客・販売促進対策など、店舗運営と売上向上に必要な様々な施策・業務を「トータル的に」サポートしている。

 加えて、総合プロデューサーに秋元康氏を迎え、バーチャルとリアルを融合させたスマホ用神体験3Dクレーンゲーム「神の手」は、これまでにない魅力的な景品やコラボレーション企画で、新しい価値あるデジタルコンテンツを生み出している。

 今2016年9月期第3四半期業績実績は、売上高が20億1700万円、営業利益が3億3200万円、経常利益が3億3200万円、純利益が2億2400万円に着地。前年同期は単体決算のため、単純比較はできないが、第3四半期累計の営業利益は81.4%増と好調。

 通期業績予想は、売上高が28億円、営業利益が5億円、経常利益が5億、純利益が3億円を予想。前期は単体決算のため、単純比較はできないが、連続最高益更新を見込んでいる。

 株価は、4月下旬に「神の手」の詳細を5月27日に明らかにするとの発表を手掛かりに5月16日に上場来の高値15850円と上昇。その後、7月29日に1681円と約9割調整。2000円を割り込み3月安値水準に接近し、ほぼ往って来い。値ごろ感から買いが入っている。6月末には、同社が出資しているHowTwo(東京都渋谷区)が、SBIホールディングスグループのSBIインベストメントから出資を受けたことを明らかにしており、今後の展開は期待される。マザーズ指数が堅調で、足元の業績も好調に推移しており、リバウンド幅を拡げるが注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る