ネットワンシステムズが33円高、前日の下げから大きく戻す

株式市場 銘柄

■第1四半期は今期も赤字のスタートとはいえ前期より改善

 ネットワーク構築などの大手ネットワンシステムズ<7518>(東1・100株)は前日より33円高い5.2%上昇の667円で8月3日の取引を終えた。8月1日引け後の決算発表の影響もあり、前日2日は51円安と大きく下げていた。続落の動きも心配されたが、1日で買い戻しの動きとなった。

 8月1日発表の2017年3月期第1四半期(2016年4~6月)決算発表は、売上は微増ながら利益面では赤字だった。ただ、前期も第1四半期は同様の業績であり、最終的には黒字化している。今期も赤字のスタートとはいえ、前期より改善している。前年同期比で営業益は9200万円改善、経常利益は2600万円改善、純利益は3300万円改善。通期営業益予想の45億円は前期比83.4%増。倍増に近い増額だが、目標自体は前々期並みの見込み。前期が為替の影響で大きく落ち込んでいたことから、現段階での判断は早計といえよう。

 株価は2015年5月まで上昇チャート。約3年ぶりの1000円超えの期待も高まったが、955円を高値に失速。今年4月に529円まで下げていたが、徐々に戻す動きとなっていた。特に7月は600円の下値が固いとみられ、700円に迫る動きとなっていた。大型案件の利益率で業績のブレは生じやすいが、600円台前半は安値圏とみられているようだ。

 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■従来比でCO2排出量を大幅削減可能な製造方法を実証  大阪大学、川崎重工業<7012>(東証プラ…
  2. ■NVIDIAの「HGX H200」を活用し、高度な計算力を提供  東北電力<9506>(東証プラ…
  3. ■関東・関西間で自動運転レベル2トラックの実証実験を2025年7月に実施  食品大手の江崎グリコ<…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■関税応酬が金融市場を直撃!パンデミック以来の暴落規模に  2025年4月4日、ニューヨーク株式市…
  2. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  3. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  4. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  5. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  6. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。