【材料でみる株価】ジーエルサイエンスはミニゴールデンクロスを示現、「JASIS 2016」出展で見直される可能性あり

 ジーエルサイエンス<7705>(東2)は、ミニゴールデンクロスを示現。「JASIS 2016」出展で見直される可能性があり注目したい。

 同社は、分析機器・消耗品メーカーで、ガスクロマトグラフィー/液体クロマトグラフィー 装置・部品・充填剤・分析カラム・周辺機器。ガスクロマトグラフィー/液体クロマトグラフィー 前処理装置・部品・固相・周辺機器。分光光度計用セル、石英加工品。半導体関連分析装置。バイオ機器・部品。その他全ての関連製品を手掛けている。

 同社は、2012年4月から新人事制度を導入し、加えて研修の強化等により社員のモチベーションをより高め、「経営理念」に基づいた人材の育成に注力。更に16年3月期から18年3月期までの中期計画をスタート。生産力向上のための設備増設等を行い、より一層の生産効率の改善と生産力の増強を進めている。分析機器事業、半導体事業、自動認識事業はいずれも最先端の技術を必要とするため、研究開発に経営資源の重点的投入を行うとともに、収益力の増強を図っている。

 8月3日に午後2時30分に発表した今2016年3月期第1四半期決算は、売上高が42億3100万円(前年同期比3.0%増)、営業利益が2億3000万円(同72.1%増)、経常利益が2億1100万円(同19.7%増)、純利益が1億0800万円(同7.8%増減)に着地。

 通期業績予想は、売上高が196億5500万円(前期比6.2%増)、営業利益が10億4100万円(同9.1%増)、経常利益が11億1900万円(同2.0%増)、純利益が7億4800万円(同3.3%減)を見込んでいる。配当予想は期末一括18円継続を予定している。

 株価は、3月24日に年初来高値650円をつけた後、600円を軸に往来相場が続いていたが、ミニゴールデンクロスを示現。モミ合い上放れ方向となっている。同社は、アジア最大級の分析機器・科学機器専門展示会「JASIS 2016」(9月7日(水)~9日(金)幕張メッセ国際展示場)に出展する。同展示会の水質分析・大気分析・食品分析・無機分析・ライフサイエンスの各コーナーにおいて、固相カラムをはじめとした各種分析法に対応した前処理方法を紹介する予定で、同社が見直される良い機会になると期待される。今期予想PER8倍台・PBR0.42倍と割安感があり、配当利回り2.8%と利回り妙味もソコソコある。650円抜けから一段と騰勢を強めるか注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る